「その先」ではなくて
NHKスペシャル「不登校44万人の衝撃」の反響が大きかったのか、NHKがその先につながる企画を考えているようです。
さっそく文字数制限いっぱいまで、長々と意見を書いて投稿しました。
「学校が辛いなら逃げてもいいよ、その先の選択肢、居場所がこんなに増えている」というような趣旨で、フリースクールや「多様な学びプロジェクト」などを紹介して、番組を作ろうとしているようなのですが、
そうではなく、フォーカスすべきなのは、いまの学校のあり方がこのままでよいのか?という点であるはず。
不登校だけではなく、
いじめの件数が過去最多なのも、多忙すぎて心を病んで休職していく先生が五千人もいるのも、全部全部、根っこは同じ。
学校の構造、教育システムがいまの時代とズレているから。
若者の死因第1位が「自殺」という、あまりにも悲しいこの国。
こんなにも多様化し成熟した社会において、人工知能が人間を超えていく時代に、これまでと同じやり方で勉強させて、「みんな同じことを同じように」とロボットみたいなこどもを量産するなんて、あきらかにおかしい。
大量生産、富国強兵を謳っていた高度経済成長時代には、合っていたのかもしれないけど。
感性が鋭く、賢く優しい子ほど、子ども好きで子どもの良いところを引き出してくれるいい先生ほど、今の学校が窮屈でたまらない。
みんなそう。
さ、他に行こ!行こ!こんなところにいたら、好奇心も、探究心も、根こそぎ刈り取られるだけだよー!
と言って、ほかの場所を作って逃げても、大元の学校が、そのままでいいの?いいわけない。
と言いたい。
変わるべきなのは、不登校のこどもでも、精神疾患に追い込まれた先生でもなく、学校です。日本の教育のあり方です。
こども潰す前に、学校を潰せ!教育委員会を潰せ!文科省を潰せ!
「不登校、その先を考えて」もいいけど、「不登校、その根っこを考えて」
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